介護業界は人とのコミュニケーションが非常に重要な業界であり、異なる職種など色々な人と出会う機会が出てきます。中でも、特別養護老人ホームで働く場合は、同じ介護士同士の人間関係の他に、看護師との人間関係を築くことも必要です。

例を挙げると、介護をしている時に高齢者が怪我をした場合、まず介護士が頼る存在が看護師です。介護士は医療行為をしてはならないので、高齢者の転倒事故や急な体調不良時にはまず看護師を呼ぶことになるからです。また、胃ろうをしている高齢者の摘便時に看護師に連絡を入れることもあります。このように、介護施設では介護士と看護師の仕事は非常に近いので、働く時には看護師との人間関係にも気を配っていきましょう。

職種の違いというだけで対抗心を持ったり高い壁を作ったりすると、ハラスメントにつながる行為に発展しかねません。人間関係に亀裂が入り、高齢者のケアをするという同じ目的を果たせなくなるだけなので、ハラスメントになり得るような対抗心を持つことなどは禁物です。

看護師との良好な人間関係を築くポイントは、普段からすれ違った時に互いに挨拶や会釈をしたり、介護をしている時に気になった情報を看護師に伝えることが大切です。特別養護老人ホームでの看護師の仕事は高齢者の健康管理などがメインですが、常に高齢者の状態を見られるわけではないので介護士からの情報を頼りにしている方もいます。普段から高齢者と接している介護士からみて、高齢者の普段の様子や気付いたことなど役に立ちそうな情報を看護師に伝えてあげると喜ばれることがあります。